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梅毒は進行に合わせて4段階に分かれてそれぞれ細かな症状が異なります

2020年05月24日

梅毒の進行度を表す段階には、第1期・第2期・潜伏期・第3期があります。第1期は、感染後3週間?4週間程で発生します。早い方で1週間ですが、13週間後以降に発生する方もいます。特徴的な症状は、感染部位(主に性器)に生じる無痛の下疳(潰瘍の一種)です。下疳は感染部位に生じるため、子宮頸部・肛門・直腸・舌・唇・喉・指などに出ることも珍しくありません。

第2期になると菌が血流を経由して全身に広がり、広範囲の発疹・リンパ節の腫れ・発熱・疲労感・食欲不振・体重減少が出やすくなります。蒸れやすい部位に扁平コンジローマができたり、稀に他臓器へ症状が及ぶこともあります。第1期の時に起きやすい下疳は、第2期でも約4分の1にみられます。第2期のこれら症状は通常、感染後6週間?12週間で現れます。

また、口の潰瘍・眼の炎症・骨や関節の痛み・肝炎・頭痛・聴覚や平衡感覚の障害が出ることもあります。口の潰瘍は約20?30%以上の第2期患者にみられます。眼の炎症や視力障害は眼に感染したことが原因であり、経路としては梅毒の菌に触れた手指で眼に接触したケースが多いです。平衡感覚は内耳、頭痛などは脳に感染したことが原因とされます。

潜伏期は、第2期の後にしばらく続く無症状期のことです。おおよそ数年?数十年ですが、前期・後期といった種類が存在しています。前期は初期感染が過去12ヶ月以内の場合、後期は12ヶ月以降に生じた場合を指します。潜伏期間中は感染力を持たないため伝染の心配はありませんが、体内に菌は存在し続けているため、梅毒検査を行えば陽性が出ます。

第3期は初期感染から数年?数十年以降に渡り未治療で過ごした方の約3分の1に生じ、良性・心血管・神経といった3つのタイプに分類されます。良性の第3期梅毒は通常初期感染から約3年?10年後に起こり、ゴム腫が皮膚・頭皮・顔・体幹上部・脚・肝臓・骨・臓器などに生じます。

心血管梅毒は通常、初期感染から約10年?25年後に起こります。心臓系に感染した影響で大動脈瘤が生じ、それが胸部の気管などを圧迫すると呼吸困難・咳・声枯れに繋がります。大動脈弁の血液漏れや冠動脈の狭まりが起きると、胸痛が出やすくなり、心不全リスクもかなり上昇します。

神経梅毒は未治療者の約5%に起こり、脳や脊椎に感染した髄膜血管型・通常40代?50代に生じる進行麻痺型・通常初期感染から20年?30年後に出る脊髄ろう型の3タイプが存在します。それぞれ症状や進行速度は異なりますが、髄膜血管型は脳卒中・進行麻痺型は認知症・脊髄ろう型は歩行問題が生じる可能性を孕んでいます。

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